ファイナルファンタジー零式が今年で発売から10周年になるみたいです。
何十回も遊んでいる。というわけではないのですが、自分はFF零式によって、大きく人生を変えられました。
思い出補正。というのもあるとは思いますが、ターニングポイントになったゲーム作品と言えます。
そんなFF零式について、ネタバレに触れない程度に話ができたらと思いますので、良ければ見てもらえると幸いです。
PSPの限界を超えた
発売当時からそうでしたが、映像のクオリティがとてつもなく高く、さすがスクエニ作品。と言わざるを得ない内容でした。
ムービーシーンはもちろんのことですが、それ以外の戦闘シーンや通常のグラフィックに関しても、PS2と遜色ない仕上がり。
携帯ゲーム機で据え置きゲーム機相当の作品を持ち運ぶことができるのは、やはり強力だと思います。
まぁ、FF零式に関してはどちらかといえば自宅でゆっくり遊ぶゲームになってくるんですけどね(´▽`)
PS時代のFF7なんかに触れていると、そういう仕様もあるよなと言えますが、ディスク2枚使用のゲーム作品になっています。
最終決戦の直前ぐらいでディスクの入れ替え指示があったような…。
PSPのゲームでディスクの入れ替えが必要になる作品はほとんどなかったので、そういった点でもほかの作品とは少し違うところが見受けられる要素でもありました。
ゲームのジャンルは、アクションRPGになります。
FFシリーズにおけるアクションRPGという立ち位置も珍しく、外伝作品らしさが出ています。
初めて遊んだFF作品がFF零式という、いきなりナンバリング以外の作品から始めるという邪道なルートを辿ってしまったのですが笑、本作は新規ユーザーも多く取り入れたのではないかと考えられます。
遊び方がナンバリングとは少し違う。PSPとしては異例のボリュームの作品。
たしか、テレビで特番も用意されるぐらい宣伝にも力が入っていました。
そういった点でも、新しくFFに触れる人にとっては、新しい要素が多く詰め込まれた本作は多くの人の手に届きやすい作品だったとも言えます。
魅力的なキャラクターとボイス
本作では多くのキャラクターが登場します。
プレイヤーが操作するキャラクターも、召喚獣なんかもあわせれば10体以上は存在しています。
そんなキャラクターたちですが、それぞれがとにかく個性的。
いまでこそ、ソーシャルゲームでいろんなキャラクターが登場して、推しキャラができる。なんていうのが当たり前になりましたが、FF零式に関しても必ず一人は好きになるキャラクターがいるはずです。
ゲームを進めるうちに、みんな幸せに生きてほしいなぁ。なんていう感情が芽生えてきますね。
お前だけは許さない。
ってなるキャラクターもいたりしますが…笑
数多くのキャラクターの魅力をさらに高めている要素の一つが、やはり声優さんの演技だといえます。
FFシリーズおなじみの攻略本。アルティマニアのページの中に、主要キャラを演じた声優さんの過去の出演作品まとめなんかもありました。
その名前聞いたことある!となるような声優さんがたくさんのキャラクターの命に彩りをつけています。
梶裕貴さん。花澤香菜さん。神谷浩史さん。沢城みゆきさん。などなど
ほんとにたくさんの名だたる声優さんが熱演しています。
声優という職業にもともと興味があり、アニメを見て「この声はあの人だ!」と予想して、最後のクレジットで答え合わせをするのがちょっとした趣味でした(´▽`)
そんななかで出会ったFF零式。
この作品で声優さんがキャラクターに命を吹き込むことの凄さに改めて気づきました。
今では、ボイスのついた作品が当たり前のようになっていますが、ずっと前まで遡ると、無声のゲームも多かったですし、声がついているほうが珍しかったぐらいです。
ただでさえ作る工程に手間がかかるゲーム制作。
声を入れて、ゲーム内に取り込むのも、手間になるとは思います。
それでも、「声」が作り上げる要素の強さというのは、とてつもなく大きなものなんだというのを知ることができたのが、FF零式でした。
テーマは戦争。終わりまであなたといたい
戦争をテーマにしたゲーム作品は多いです。
FF零式も戦争をテーマにしています。
キャラクターに幸せになってほしいと思う部分が多い分、うまくいかないのが難儀なところ。
ストーリーの内容は重たい部分が多いです。
生きる時代は選ぶことができない。
そんな状況下でたくましく生きる様子が描かれているのも魅力の一つでしょう。
死んでしまった人の記憶が消えてしまう。というのもハードな設定でした…。
当時、今まで遊んでいたゲーム達とは雰囲気も内容も大きく変わった印象を受けたFF零式に、とてつもないカルチャーショックを受けました…。
すべてクリアした後のしばらく何も考えられなくなる感じは、このゲームが初めてでした。
これ以降、自分の中では物語がすべて完結した後の余韻。
それが各作品の評価において、かなり重要視するポイントに変わりました。
エンディングもいろいろあります。
ハッピー。ビター。トゥルー。バッド。などなど
そのすべてにおいて、余韻を持てるかどうか。
もう一度、その世界に足を踏み込みたいと思えるかどうか、そんなポイントが大事だよなぁと思います。
主題歌はBUMP OF CHICKEN「ゼロ」。
名曲です。
作中で、歌詞の一部をキャラクターが口ずさんだりと、物語の中にも関わりの深い楽曲となっています。
この主題歌と、作中のBGM。そのクオリティの高さから、音楽が持つ可能性に気づくことができました。
音楽一つで、シーンの記憶が大きく変わりますし、やっぱりゲームの主題歌をクリア後に聞くと、すごく印象に残ります。
ほかの作品においても、エンディングを彩る楽曲の存在の重要性も、上記で書いた余韻のポイントに大きく影響してきます。
そんな部分にも注目してもらえると、FF零式の深さにさらに入り込めると思います(´▽`)
ちなみに、主題歌の「ゼロ」ですが、ゲーム内のエンディングでしか聞けない特別バージョンがあります。
BUMPのアルバムにも収録されていないバージョンなので、ぜひ一度聞いてみてください。
好きなものが好きなものを繋げる瞬間
ここから先は、FF零式がきっかけになった個人的な話です笑。
ここまでに書いた分だけ見てもらえれば、全然大丈夫なので、おまけ程度に…笑
昔からゲームが好きで、何かあればゲームをして遊ぶ人間でした。
そんなときに発売されたFF零式。
ずっと気になっていた作品だったこともあり、すぐに買いに行きました。
ゲームショップに到着。
その時、たまたま置いてあったBUMPのCDが目に入り、今までCDなんて買ったこともないのに、たまたま買ったのが、BUMPを好きになったきっかけでした。
いまでも、なぜ買ったのか思い出せません笑。
このときにBUMPのCDを買ってなかったら、BUMP以外のアーティストに触れることもなかったと思います。
ゲームを遊びながら、
やっぱり声優さんって凄いなぁ。
ゲーム内のストーリーって凄いなぁ。
そんな印象が強く残ったのか、これ以降アニメを多く見るようになりました。
なおのこと、声優さんの声を聞いて、クレジットを見て当てる遊びも加速しました笑。
FF零式がもたらした、エンディングの余韻を求めて、いろんな作品を見るようになったんだと思います。
ゲームが好きじゃなければ、出会えなかったものがたくさんあります。
偶然、FF零式がきっかけになっただけではありますが、それでも自分にとっては大きなターニングポイントになった作品として印象に残っています。
「好きなものが好きなものを繋げる瞬間」
これがきっかけで、この瞬間を大事にしたいと強く思うようになりました。
これからもそんな瞬間があるかもしれませんし、誰かがその瞬間に出会う可能性もあると思います。
どうか、その時の出来事を忘れずに。
また新しい好きに繋げてくれるかもしれません。
たくさんのきっかけをくれたFF零式の10周年を、声を大にしてお祝いします。
これからも誰かの記憶に残りますように。
ではでは
FF零式 公式サイト
コメント