[ニーアオートマタ C,D,Eエンドクリア感想] A2が刺さった [NieR:Automata]

ニーアオートマタのクリア感想になります。

一応、前に書いた文の続きになります。良ければそちらもお願いします。

今回はルートで言うと、C,D,Eのルートにあたります。

物語の核心をつく内容になりますので、ネタバレ注意でお願いします。

それでは

 

 

 

 

あれ、続きあるの…?

 A,Bのエンドのクリア後に今回のルートの予告が入り、先に進めていくことになります。

「続きあるの…?ハッピーな感じだったのに…?」

どちらかと言えばハッピーな内容で終わったA,Bルート。

まぁ短かったけど良かったなと思ったとたんに現れるCルートに、一抹の不安を覚えながらコントローラーを握ります。

 

物語は再度2Bの視点で始まります。

作戦遂行のためにもう一度地上へと降り立ちます。

 

なんかえぐいことになってる。

 

機械生命体とアンドロイドたちの全面戦争とでも言いましょうか。

とにかくたくさんの機械生命体。しかも強い。

倒さない事には話は進みませんから、バッタバッタと切り倒していきます。

 

9Sだけがハッキングをしていましたが、今度は機械生命体もアンドロイド達の内部に干渉するような電磁波攻撃を仕掛けてきます。

この際、視覚情報や聴覚情報にエラーが発生するのですが、
実際のゲーム画面もその干渉を受けてしまうので、とんでもないことになっていますw。

ここのリアルさは没入感が上がって良いです。

 

先に先行していた仲間たちはウイルス汚染による暴走を始めてしまいます。

本部とも連絡が取れないし、とりあえずなんとか戻ろうと試みます。

「バックアップあるし、いったん爆発しとこう。」

状況が状況とはいえ、このあたりはアンドロイドらしいというか戦闘モデルらしいなと感じたり…w

 

本部には戻りますが、司令官が聞く耳持たず。

 

「仲間はほとんど汚染されてる…!」

「そんな報告なかったけど…?。お前たちの方が汚染されてるだろ!ひっ捕らえよ!

 

なんでさ!笑

そんな風に思いつつも、本部もアンドロイド達も唐突にウイルス汚染されて、司令官を守りながら戦闘に。

前のルートでは仲良く話してたっていうのに、みんな戻らないんだよなと思いつつ、楽にしてあげようと倒し続けます。

いざ脱出というタイミングで、司令官も汚染。

司令官は本部にとどまり、二人で脱出。

 

タイトルロゴ。どん。

 

怒涛の展開。ニーアはまだこれからだぜと言わんばかりの勢いを感じられます。

どうして、ドウシテ…

 地上に辿り着くも、汚染されたアンドロイドがわんさか。

ここで2Bが9Sをかばい、一人で戦うも限界。

さらには2Bにもウイルス汚染が始まります。

ヤバくね…?と思いながら目的地へと向かいます。

この間、襲われると速攻でアウトになってしまうのでヒヤヒヤ。

 

やっとたどり着いたけど、ここにも汚染アンドロイドが。

間一髪でA2が登場。

ここで来るのか…!

前のルートでどっかいったきり謎だったのに…。

 

だけれど、2Bももう限界。汚染が始まる。

9Sのことを託して、A2にとどめを刺してもらいます。

 

マジ?

10時間近く連れ添ったキャラクターがここで脱落なんすか?

メインキャラよ?

 

しんどさに揺られながら、最悪のタイミングで9Sが駆け付けます。

 

 

ここで自分の髪をA2が切り落としたのは、2Bへの敬意のようなものがあったのかなと思ったりもします。2Bの記憶を引き継いだ?ような描写もあり、ここまでの内容への尊重を形として残したのかなと。

A2は機械生命体を倒すこと。

9Sは機械生命体を倒すこと。A2を倒すこと。が目的となります。

A2を知る

 ポッドがA2、9Sどちらの様子を伺いますか?といった内容の質問をする場面があって、それの答え次第でおそらく視点が少し変わるのだと思うのですが、今回はすべてA2を選択しています。

A2は2Bとは違って、イラつきをかなり表に出しています。ポッドのしつこさにタジタジになっているシーンはなかなか面白かったです笑。

逆に2Bとは違って、焦りの感情はそこまで出ていないように見受けられました。

というのも、過去の話にさかのぼって、それを乗り越えてきたからなんだろうと思います。

A2は2Bたちのモデルよりも先に地上へと向かったアンドロイドで、その生き残り。

そういう点でも経験値が高いですよね。

 

最初は謎の多いキャラクターであるA2ですが、物語が進むにつれて、徐々にそのキャラクター性がわかってくるのですが、なんとも良い…。

仲間たちへの贖罪のような生き方を続けている中で、ポッド含めて、さまざまなキャラクターたちと新たに接していきます。

冷たいキャラクターだと思っていましたが、深く見ていくと仲間意識が強い。パスカルのことも最初は疑っていましたが、協力していくうちに打ち解けていました。

パスカルに関しては、2B,9Sの時からもそうですが、あの時で止まっていれば…。

 

強い女性が時折見せる優しさというのは良いです。

良いです。

 

少し道が外れかけましたが、物語は後半戦。

全ての伏線が回収され始めます。

勧善懲悪ではない

 伏線回収について、深く知りたい方はぜひプレイをしてみてほしいです。

というのも、初見では「マジ…?」な感情が表に出すぎて冷静に頭に入ってきませんw。

簡潔にまとめてみようと思います。

 

・人類はすでに絶滅している。

 月に記憶がアーカイブのように残っているだけ。Bルートで9Sが知りえた内容ですが、ここからほかのキャラ達も知り始めます

・機械生命体を生み出したエイリアンも絶滅している。

 アンドロイドとしては叩く本拠地がない状態。

・本部(バンカー)でのウイルス汚染は仕組まれていた。

 バックドア(いわゆるセキュリティの穴)が設定されていて、特定のタイミングで作動するように準備されていた。要は、人類が絶滅している状態に気づかれる前に、データを残らず処分したかった。プレイヤー側が黙々と倒していたのは作戦通りだったわけです

・2Bモデルはスキャナータイプを処分するためにモデルだった

 スキャナータイプは人類の真相に気づく可能性が高い。事実9SはBルートで真相に辿り着いています。そんなスキャナータイプの処分目的で2Bモデルが作られていた。なんなら2Bという名前は仮称。いつか処分することになるけど、同行していた。それでも2Bは守ったわけですね。

・A2達先行部隊は、2Bタイプの試作モデル

 2Bタイプを正式に動かすため、データを集めるだけの試作モデルとして実験的に現地に投入されていたのがA2達だった。

・本作は独立作品ではなく、前作「レプリカント」の続編

 続編の立ち位置だということを改めて説明するように、前作で登場したマップがアーカイブとして出てくる。さらに資料を見ていくと、前作で起きた事件へと触れる内容が登場する。
前作プレイ済みだと、さらに熱い内容のはずなので、ここは前作ないしはリマスター版を遊んでおくとなお良いかも。

 

書きなぐったので間違えてそうですが、これぐらいの内容が一気に飛び込んできます。

ぜひ、整理したのちもう一度遊ぶとさらに深く知れるのではと思います。

ここまで書いてきて、戦う理由はもうないと言っても過言ではない状態になっているわけです。

それでも戦わざる負えない状況があれよあれよと作り出されます

 

前に進むために立ちふさがる障害も、機械生命体だけではなく、過去に共闘したアンドロイドも出てきたりで、ほんの少しの歯車やタイミングの違いで、こんな状況が生み出されてしまうことに恐怖を感じました。テーマはどうであれ、現実世界においてもありえる描写でもありますし。

 

だんだんと各キャラクターたちの自我の部分が大きくなります。

9Sはより鋭くA2はより穏やかに。ここの対比も凄いです。

どう転んでもお互いにかみ合う状況にはなりません。

プレイ当初はA2の方が機械生命体への復讐心に燃えていたはずなのに、
終盤には9SのA2への復讐心のほうが強くなっています。

A2に関しては、事態の収束にむけて動き出します。

 

エンディングが分岐する最後のシーン。

もう戦う必要はないけれど、決着をつけるために戦う。

任務を遂行するという行為から外れた、自身の感情に従った行為。

アンドロイドに芽生えた自我の行く末が繊細に描かれています。

A,Bエンドと違い、今度は肉体は生き残りません。データは残っているかもしれませんが、そこも明確な描写はないです。

愛着のわいたキャラクター同士の殺し合いというのは、非常にバッドでした。

 

ゲームを遊んだ総プレイ時間はそれほど長くはありません。

それでも強い愛着がわくというのは、それだけの世界観と緻密な心理描写があってこそだと思います。

 

さぁこのままじゃ納得がいかない。

反旗を翻す。このバッドエンドに。

 

命にふさわしい

 Eエンド。ポッドたちが動き出します。

エンディングを変えるために、スタッフクレジットを撃ちつぶすという非常にメタな演出。

Cエンド時にクレジットの流れ方がおかしいと思っていたら、ここでの伏線だったわけです。細かい。

難易度の高いシューティングゲームが始まります。

撃っても撃っても終わらない。その長さに、いかにたくさんの人たちが一本のゲームを生み出すために関わってきたのかが身に染みて伝わりました。

「こんなにたくさんの人たちが、こんな名作をうみだしたんだなぁ…。(クレジットのスタッフ名を撃ちながら)」

矛盾してますかね…?w。

 

難易度が上がるにつれ、ゲームオーバーの回数も増えます。

何度も失敗すると、ほかのプレイヤーからの支援が発動します。

たくさんのプレイヤーと一緒になって、違う終わりを作り上げるために戦う。

善も悪もないけれど、自分の正義のために戦うことがキャラクターたちの意思を動かしていたこと。

ここで気づかされます。

今やっていることも、身勝手な行為ではありますからね…。

支援が増えたタイミングで、エンディング曲のボーカルの数が増えたのは震える演出でした。最高。

 

ついにシューティングを突破。

どことなく声色にも意思が芽生え始めたポッドたちの行く末には、2B、9S、A2の姿が。

ここでEエンド終了となります。

 

終了後にセーブデータを消すかどうかの選択を迫られます。

ほかのエンディングも回収したくて、いったん残していますが、消したほうがキャラクターたちのためになるよなぁとか思ったり。

周回したり、進めたりすることはまた同じ展開になってしまうし、Eエンドの状態で想像だけの物語にとどめておいたほうが救われるな、なんて考えたりもしてしまいます。

こんなふうな考えに至ったのはこれが初めてなので、ゲーム体験としては不思議なストーリーを味わった気がします。


長くなりましたが、ひとまずこのあたりで。

ストーリーの組み立てがしっかりしているゲームは、プレイ後の感想がブワッと浮かんできます。

時間がたつと、どんどん薄れてしまうので覚えているうちに残せるよう、ここに記録していきたいです。

誰かと共有できれば幸いです。

ではでは

 

ニーアオートマタ公式サイト

NieR:Automata | SQUARE ENIX
これは呪いか。それとも罰か。『NieR:Automata』公式サイト。

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