2021年10月13日
オリックス劇場にて開催された
amazarashi Live Tour 2020 ボイコット 大阪1日目
こちらのライブ感想になります。
現地参戦です。
それでは。
延期、会場変更の先に
今回のライブは、本来ならばタイトルにもあるように【2020年】に開催される予定でした。
二度の延期に会場の変更。
様々な状況を乗り越えて2021年10月13日にたどり着きました。
いろんな理由で断念した方もいると思います。
その分、この日に見ることができたことのありがたさを嚙み締めなければ。
そんな気持ちを持ちつつ、いざ会場へ。
amazarashiの楽曲はずっと触れてきましたが、なかなかライブに足を運ぶことができていませんでした。(ビューイングで武道館公演を見たきりです)
今回のライブが念願の初ライブとなりました。
『ボイコット』『令和二年、雨天決行』そして発売を控える『境界線』
予定通りに開催されていたら味わうことのできなかったものに出会えたこと。
それも、令和三年に足を運べたからなのかなと思います。
それでは、本編に触れていきます
私は、私の
ライブが始まる5分前ぐらいから、秋田さんの朗読が始まりました。
初参戦なので、この演出が毎回あるのかはわかりませんが、じっくりとライブの始まりへ向けて会場に声が響いていました。
あの時はどういう意図なのか、詳しくはわかりませんでしたが、今思い返すとライブで演奏した楽曲の歌詞が所々入っていたような気がします。
それと「とどめを刺して」のMVにも同じワードが出てくるシーンがありましたので、その内容も踏まえている可能性も考えられます
じわじわと映像にノイズが入り始め、アルバム『ボイコット』一曲目「拒否オロジー」が鳴り響きます。
「後期衝動」や「ワードプロセッサー」この楽曲達と似た立ち位置の楽曲だと思いますが、本当にヒリヒリとした鋭さを感じます。
開幕の狼煙をあげ、いつも画面越しに聞いてきた「青森から来ました、amazarashiです」このセリフ。
ついに始まった
「とどめを刺して」。アルバムを聴いている以上、鉄板の流れにはなりますが、この流れがたまらなく沸き上がります。
amazarashiのライブは映像の演出がすごいことになっています。
映像と歌詞が流れるだけで、いつも以上に楽曲の世界観がすんなりとしみ込んできます。
この後も含め、とにかく歌詞が突き刺さりました。
3曲目にして新曲「境界線」
テレビアニメ「86―エイティシックス―」オープニングテーマ
MVの内容も含めて、新しいのにどことなく懐かしさもあったりする楽曲という印象が個人的に強いです。
アルバムのリリースツアーで、さらには延期もあった公演。
ここにきての新曲はライブ全体の流れにマッチするのか?と疑問に思う部分もありましたが、しっかりと存在感を残していました。さすが一言。
ちなみにですが、ここから先タイアップ曲は一切出てきません。
「境界線」というタイトルの名の通り、ここで一定のラインがひかれた気がします。
ぜひ歌詞を見ながらもう一度聞きたいと思った「帰ってこいよ」
今の自分は、特別何かを追いかけているわけでもないのに、どうしてもこんなに響いたのか。
帰ってこいよ 何か成し遂げるとも、成し遂げずとも
どれだけどうにもできない場面があっても、amazarashiが帰ってこいと言ってくれているのなら。
あと一歩、踏み間違えらずに済むような気がしました。
驚いた「初雪」の披露。優しいメロディは、いまだに熱い世界にしっとりと雪を降らせてくれた気がします。
「マスクチルドレン」ではマスクをつけた人たちの映像が流れていたのですが、もしかしたらその日の会場にいるお客さんを映す演出かもしれないので、実際のところどうだったのか気になります。
「馬鹿騒ぎはもう終わり」「世界の解像度」この二曲は、延期がなければ出会えなかった曲でしょう。
そんな二曲を終えて「独白」
一番の途中まで、しばらく黙っていたのは歌詞が飛んだのか…、それすらも演出に思えてしまうような入り込みをしたのは驚きました…。
このままエンジンが切れるんじゃないか。そう思ってしまうぐらいには「独白」の力強さというのは凄まじいものでした。
あの武道館の世界から飛び出しても、幅のある楽曲なんだと思い知らされましたね…。
これも驚いた選曲「千年幸福論」
「独白」からの繋ぎというのもなかなか。ライブでしか味わえない流れが圧巻でした。
曲の間は基本的に静かな間があるか、秋田さんの語りから次の曲へと向かう進行でしたが、ここでMCが入りました。
ほかのアーティストさんのMCと比べると、楽曲の世界から、その世界観を壊すことなく静かにMCをしている雰囲気が、印象深かったです。
「未来になれなかったあの夜に」「夕立旅立ち」で幕を閉じます。
ステージからメンバーが去ると、改めて「境界線」が流れました。
終演の知らせの間流れていた「祈り」が非常にエモかったです
令和三年
初めてのamazarashiライブ現地参戦。
ホールでライブを見るというのも初めてで、座りながら演奏しているamazarashiの姿と、スクリーンに大きく映し出される映像を見ていると、本当に映画を見ているような気分にも感じました。
一曲ごとに拍手が起きるという最高の環境で見る映画とでもいえましょうか。
まだまだ世間的には予断を許さない状況は続いています。一時期に比べればかなり落ち着いてきているとは思いますが。
この状況下だと、本当の意味での【ボイコット】が起きてもおかしくはなかったのではないでしょうか。
自分の中での【ボイコット】の形のようなものがあって、それが行動としてどのように飛び出してくるのかは、人それぞれ違うでしょう。
amazarashiのボイコットツアー。会場で自分も含めた皆さんが思い描いたもの、受け取ったもの。
それが大きな形になって、これからの【令和三年】がより形作られていく。そんな風に思ったり思わなかったり。
なんか、難しいことを言ってしまっているなぁ…笑
amazarashiが「令和二年」という楽曲を届けてくれて、そこからこうして令和三年の世界に生きていること。そこにまずは、自信を持ちたいです。
奇跡とか運とかで片づけないで、誰かが見れなかった明日を見届けていけるように。
また生きて、amazarashiのライブが見れるように。
そう改めて思いました。
きれいごとばかりは言えませんが、どうか好きなものと大切なものだけは忘れずに生きていきたいです。
ではでは
☆セットリスト☆ 01.拒否オロジー 02.とどめを刺して 03.境界線 04.帰ってこいよ 05.初雪 06.アルカホール 07.水槽 08.抒情詩 09.マスクチルドレン 10.馬鹿騒ぎはもう終わり 11.世界の解像度 12.独白 13.千年幸福論 14.そういう人になりたいぜ 15.未来になれなかったあの夜に 16.夕立旅立ち
amazarashi 公式サイト

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